「ゲームプランナーになりたい!」という声をよく耳にします。
しかし、同時に「未経験でもなれるのかな?」「どんな仕事なんだろう?」といった不安の声も聞こえてきます。
安心してください。
ゲームプランナーは、未経験であっても、あなたのやる気と仕事への深い理解があれば、十分に挑戦できる仕事です。
この記事では、ゲーム業界に長く携わった私が、ゲームプランナーの仕事内容から、未経験からなるための具体的な方法まで、詳しく解説していきます。
ゲームプランナーの仕事とは?
ゲームプランナーの仕事は、ゲームの設計図をゼロから作り上げることです。
仕事としてはゲーム全体の企画立案から始まり‥‥
- ストーリー
- キャラクター設定
- ゲームシステム
- ステージ構成
- アイテムの仕様
これらゲームに関わるあらゆる要素を具体的に設計し、ドキュメントに落とし込むのが主な仕事となります。

役割分担を理解しよう
ゲームプランナーは、ゲームディレクター、ゲームプロデューサーと大きく関わりがあります。
それぞれの主な役割は以下の通りです。
- ゲームプランナー
- ゲームのアイデアや仕様を具体的に設計し、ドキュメントにまとめる「設計者」です。
- ゲームディレクター
- 開発チーム全体を指揮し、ゲームのクオリティを管理する「現場監督」です。
- ゲームプロデューサー
- 予算やスケジュールを管理し、プロジェクト全体の責任を負う「責任者」です。
ゲームプランナーは、ディレクターやプロデューサーの意図を汲み取りながら
それをゲームとして具現化させるための設計図を描く仕事。
非常に重要な役割を担っているのです。
ゲームプランナーになるためには
未経験からゲームプランナーになるためのルートは、主に以下の5つが挙げられます。
それぞれのメリットとデメリットを理解し、自分に合った道を選びましょう。
1.ゲーム専門学校
- メリット
- ゲーム制作に関する基礎知識やスキルを体系的に学べます。
業界のつながりができやすく、就職支援が手厚い学校も多いです。
- ゲーム制作に関する基礎知識やスキルを体系的に学べます。
- デメリット
- 学費が高く、必ずしも大手企業に就職できるわけではありません。
座学が中心で、実際の開発現場とのギャップを感じる人もいます。
- 学費が高く、必ずしも大手企業に就職できるわけではありません。
2.大学・短大
- メリット
- ゲーム以外の幅広い分野を学べるため、多様な知識や教養を身につけることができます。
- デメリット
- 専門学校と比べると、ゲーム制作に特化したカリキュラムは少ないです。
専門的なスキルは自分で学習する必要があります。
- 専門学校と比べると、ゲーム制作に特化したカリキュラムは少ないです。
3.独学
- メリット
- 費用を抑えられます。
自分のペースで学習を進められ、好きな分野を掘り下げて学べます。
- 費用を抑えられます。
- デメリット
- 体系的に学ぶのが難しく、何から手をつければいいか迷いがちです。
モチベーションを保つのが大変で、挫折する人も少なくありません。
- 体系的に学ぶのが難しく、何から手をつければいいか迷いがちです。
4.異業種からの転職
- メリット
- 社会人としての経験やスキル(コミュニケーション能力、プロジェクト管理能力など)を活かせます。
- デメリット
- 未経験からの転職は、ポテンシャルをアピールすることが重要です。
即戦力となるための自己学習が欠かせません。
- 未経験からの転職は、ポテンシャルをアピールすることが重要です。
5.アルバイト・インターン
- メリット
- 実際にゲーム開発の現場を体験できます。
会社の雰囲気や仕事内容を肌で感じることができ、入社後のミスマッチを防げます。
- 実際にゲーム開発の現場を体験できます。
- デメリット
- 正社員登用が確約されているわけではありません。
未経験向けの求人は少ない傾向にあります。
- 正社員登用が確約されているわけではありません。

ゲームプランナーに向いている人
ゲームプランナーの仕事は多岐にわたるため、特定のスキルだけでなく、人間性や習慣も重要になります。
ここでは、ゲームプランナーに向いている人の特徴を5つずつ見ていきましょう。
あなたはどうですか?
チェックしながら見てみましょう!
性格
- 好奇心旺盛
新しいゲームや技術に常に興味を持ち、積極的に情報収集できる人は、プレイヤーが求める「面白い」を生み出すことができます。 - 論理的思考力がある
ゲームのルールやシステムを論理的に組み立て、矛盾のないように設計できる能力は必須です。 - コミュニケーション能力が高い
開発チームや他部署と円滑に連携を取り、自分のアイデアを正確に伝えられることが重要です。 - 想像力豊か
プレイヤーがゲームをプレイしたときの感情や行動を想像し、より良い体験を提供するためのアイデアを生み出せる力が必要です。 - 粘り強い
企画が通らなかったり、何度もやり直しになったりすることが多いため、諦めずに最後までやり遂げる根気強さが必要です。
習慣
- メモを取る
良いアイデアや気づきは、いつどこで生まれるか分かりません。常にメモを取る習慣があると、企画の幅が広がります。 - ゲームを分析する
ただゲームをプレイするだけでなく、「なぜこのゲームは面白いのか?」「なぜこのUIは使いやすいのか?」といった視点で分析することで、自身の企画に活かせます。 - アイデアをアウトプットする
頭の中のアイデアを企画書やドキュメントにまとめる練習を日頃からすることで、企画書作成能力が向上します。 - 他分野に触れる
映画、小説、漫画、美術など、ゲーム以外のエンターテイメントからインスピレーションを得ることで、独自のアイデアが生まれます。 - 日頃からコミュニケーションを取る
家族や友人と日頃から話すことで、他者の意見を聞く練習になり、企画の視野が広がります。
特徴
- 世の中のトレンドに敏感
流行しているコンテンツや技術を把握し、ゲームに取り入れることで、多くの人に受け入れられる企画を生み出せます。 - ユーザー視点で物事を考えられる
自分が面白いと思うだけでなく、どんな人が、どういう風に楽しんでくれるかを常に考えられることが重要です。 - 細部までこだわる
プレイヤーは細かい部分にこそ「面白さ」を感じます。細部まで徹底的にこだわれる人が、良いゲームを作れます。 - 新しいことに挑戦するのが好き
新しいジャンルやシステムのゲームに挑戦できる人は、既存のゲームにはない、オリジナリティ溢れる企画を生み出せます。 - ロジカルな説明ができる
自分の企画を説得力のある言葉で説明できる能力は、企画を通すために非常に重要です。
ゲームプランナー志望者のほとんどが未経験
ゲームプランナーになるためのルートとして、専門学校を挙げる人が多いですが、実は専門学校卒業生だけでゲームプランナーになる人は全体のほんの一部なのです。
多くのゲームプランナーは、大学や異業種からの転職組、全く畑違いの学部出身者など、様々なバックグラウンドを持っているのが現状です。
専門学校は専門的な知識を体系的に学べるメリットがありますが、それ以上に大切なのは
「未経験でも、いかにゲームプランナーになりたいか」という熱意と、それを伝えるためのアウトプットなのです。
大切なのはやる気と仕事への理解
ゲームプランナーの仕事は、華やかに見えるかもしれません。
しかし実際は、地道な作業の連続です。
企画書を作成するために、膨大な資料を読み込み、数字のデータを分析し、何度も何度も修正を繰り返します。
また、開発が始まれば、バグのチェックや仕様の調整など、地味で根気のいる作業もたくさんあります。
だからこそ、ゲームプランナーになるために最も大切なのは、「やる気」と「仕事への深い理解」です。
ゲームが好きという情熱だけでなく、その仕事がどんな大変さや面白さを持っているのかを正しく理解し、「それでもやりたい」という強い意志を持つことが、夢を叶える第一歩になります。
まとめ
ゲームプランナーは、未経験からでも挑戦できる仕事です。
もちろん、決して楽な道ではありませんが、ゲームが好きで、自分のアイデアで多くの人を笑顔にしたいという強い気持ちがあれば、道は開けます。
この記事で解説した内容を参考に、まずは「なぜゲームプランナーになりたいのか」「どんなゲームを作りたいのか」を深く掘り下げてみてください!
あなたの情熱が、きっと素晴らしいゲームを生み出す原動力になります。
「ゲームプランナーの仕事に俄俄然興味が湧いてきた!」というたかたは、こちらの記事もお勧めです。
ここで挙げられた要素は、ゲームプランナーとして役立つスキルやマインドセットです。
しかし、すべてを兼ね備えている必要はありません。
大切なのは、自分の強みを理解し、それを最大限に活かすことです。
コミュニケーションが得意ならチームをまとめ、粘り強さがあるなら困難なプロジェクトを成功に導けます。
ゲームプランナーの仕事は多岐にわたるからこそ、あなたの個性が活きる場面が必ずあります。
自分の得意なことを他のスキルと組み合わせることで、あなたの個性を活かしたゲームプランナーを目指せます。