ゲーム企画者志望者必見】
仕事内容と企画力UPの6のステップ
※このサイトの「ゲーム」とは基本的には「ビデオゲーム」を意味するものとなります。
第1回 | ゲーム企画とは?未経験者向けに解説 |
第2回 | ゲーム企画アイデアは日常に!発想のヒント |
![]() | 人気ゲーム分析で企画力UP!ゲーム企画術 |
??? |

さあ今回は 第3回


なのだよ!

今回は
売れているゲームを分析することで企画力を高める
3つの方法をご紹介します。
売れるゲームには共通の成功要素が存在します。
今回は人気ゲームの分析から
あなたの企画力をぐんと向上させていきます!

それでは‥

レッツ分析!
なぜ人気ゲームは生まれるのか? 売れるゲームの共通項 徹底解剖!

日々多くのゲームがリリースされる中で一部の作品だけが爆発的な人気を獲得しています。
そこには偶然だけでなく必然とも言える共通点があるのです。

例えば、長年愛される代表的なRPGの場合
◆作り込まれた世界観
◆魅力的なキャラクター
◆自由度の高さ
これらが多くの人を惹きつける人気の要素になっています。
一方、手軽に遊べるパズルゲームが幅広い層に人気なのは
◆ルールがシンプル
◆奥深い面白さ
◆達成感と爽快感
が代表的な理由なのです。

売れるゲームには共通の面白さがあるってこと?

その通り!
売れてるゲームを客観的に見てみると
しっかりとした共通点が見えてくるのです。

興味津々! 教えておくれ!
売れているゲームの共通点①
明確なコンセプトと独創性がある
他のゲームにはない、独自のアイデアや魅力的なコンセプトを持っている。
(例)
「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の場合…
ⓒ2017 Nintendo

この作品の明確で独創的なコンセプトは、広大な大地の自由な探索と、プレイヤーの自由な意思決定を徹底に重視することでした。
難解な敵の攻略や難しい謎解きの全てがプレイヤー自身に委ねられ
圧倒的な自由度の上にゲームが成り立っている。
正に従来のゲームの常識を打ち破るRPG。
プレイヤー一人ひとりの発見や工夫がゲーム体験を深化させる唯一無二の傑作でした。

おおーー!
独創的RPGの代表格なのね
売れているゲームの共通点②
洗練されたゲームシステムである
ユーザーを飽きさせない奥深さがあり、ストレスのない快適なプレイ体験が楽しめる。
(例)
「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」の場合…


この作品の戦闘システムは、敵の攻撃を弾いて体幹を崩すという独自のもので
非常に奥が深く、極めるほどに新たな発見があるシステムでした。
一見ハードルが高いのですが、リトライのテンポが速く、遊んでいても
操作性に理不尽なストレスを感じにくい設計になっていました。
奥深さと挑戦しやすさのバランスも絶妙で、困難を乗り越えた時の達成感は格別でした。

操作性は大事だよね!基本だよね!
ぼくは頭にきてゲーム機壊したたことあるしね~
売れているゲームの共通点③
世界観とストーリーが魅力的である
ゲームに没入出来る作り込まれた世界観や、感情を揺さぶるストーリーがある。
(例)
「NieR:Automata」の場合…
© 2017, 2022 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

この作品の最大の魅力は、他に類を見ない独特の世界観にあります。
その独特な雰囲気は、プレイヤーを強く引き込みました。
ストーリー面でも登場キャラの「生きる意味」や「人間らしさ」を探し求める姿が感情を強く揺さぶります。
切ない運命や次々と明かされる衝撃的な真実が音楽と共に深く心に響いて、プレイ後もずっと忘れられない傑作でした。

感動のあらしで涙💧が止まらないんだね
画面が観れなくて困ってしまいそう
売れているゲームの共通点④
ユーザーフレンドリーな設計
誰でも理解しやすいUIとUX、丁寧なチュートリアルなど、ユーザーに優しい設計がされている。
(例)
「あつまれ どうぶつの森」の場合…
© 2020 Nintendo

この作品は、理解しやすいUI、UXとユーザーに優しい設計が素晴らしいのです。
複雑な操作は一切なし、メニューもアイコン中心で直感的に理解できます。
だから普段ゲームをしない人でもすぐに楽しめるのです。
困った時にはキャラクターが優しく教えてくれたり、ゲームオーバーもなく自分のペースで安心して遊べる設計が徹底されています。
この徹底した優しさが幅広い層に受け入れられた最大の魅力でしょう。

誰にでも優しいのだ!
弟のBたろーも喜んでたぞ!
売れているゲームの共通点⑤
継続的なアップデートとコミュニティ運営
リリース後も積極的なコンテンツを追加。ユーザーコミュニティを大切にする姿勢
(例)
「FINAL FANTASY XIV」の場合…


この作品は、発売後の積極的なコンテンツ追加とユーザーコミュニティを大切にする姿勢が群を抜いています。
大型拡張と定期パッチで物語やコンテンツが提供されプレイヤーを飽きさせないのです。
加えて、運営チームがプレイヤーの声に真摯に耳を傾け、イベントなどで交流を深める姿勢も見逃せません。
この絶え間ないサービス精神こそが長く愛される秘訣と言えます。

これはとてもスケールが大きい話しだ!
お客さんを大切にするのもいいけど
運営にお金がかかりそうでドキドキするニャ‥

いかがでしたか?
人気タイトルから私の独断でピックアップして紹介しましたが
他の売れているゲームにもここで紹介した特徴を含む作品が多数あることから
売れているゲームには共通の特徴があると言えます。
売れている作品の特徴を確認した後、改めて自分のアイデアに立ち返る事で今まで気付かなかった大事なものが見えてくるかもしれません。

よーし
なんだか売れるゲームの企画が
書けそうな気がしてきたよ!
次は何?
人気ゲームの特徴をジャンル別特徴分析!そこから導き出す新たな切り口とは?

売れるゲームの面白さと魅力はジャンルによって様々です。
ここでは
人気ゲームの特徴をジャンル別に深掘りして
それを超えるアイデアを考えて行きましょう。

へーえ
ジャンル別に特徴を見るのね‥
で、それを超える??
売れているロールプレイングゲームの特徴を知って、それを超えるアイデアを出そう!
「魅力的なキャラクター」
プレイヤーが感情移入したり応援したくなるような個性豊かで魅力的な仲間や登場人物がいる。

さあ、みんな揃いましたか?
売れているRPGの特徴です。
この特徴を超えるアイデアを考えてみよましょう!

キャラクターの魅力だったら
仲間のAIをもっと強化して、もっと人間くささを出したいな!
コンピュータっぽさがなくなれば、もっと感情移入が出来ると思うんだ。

私はキャラクターとの一体感を感じる没入感の高いVRの仕組みを考えてみたいわ~

アッ!
今回は2人なのね
「壮大で魅力的なストーリー」
プレイヤーを飽きさせない、先の展開が気になる奥深く感動的なストーリーがある。

この特徴を超えるアイデアはどうかな?

自分の選択がストーリーに大きく影響しなきゃだめなんだよ。
ストリーは一本道じゃなくて、プレイヤー毎に全然違う体験が出来るといいと思う。

私はストーリーを自分の体験みたいにリアルに感じたいの。
現実とゲームの境目が分からなくなるようなそんな体験がしてみたいな。

あかねさんはVR系が好きなのねー
「緻密に作り込まれた世界観」
その世界に詳細な設定や歴史、文化を持つ魅力的な舞台が用意されている。

この特徴を超えるアイデアはどうかな?

世界観かぁ、、
ひとつの世界が作り込まれているのもいいけど
僕はプレイのし方で予想外の変化や発展をする生きているみたいな世界も面白いと思うよ。

私は他のゲームのように世界観をセリフや文章で説明しないわ。
景色や建物を見ただけで自然に世界や歴史が感じ取れるゲームにするの。
「奥深く成長を実感できる育成システム」
育成の過程が楽しく、多様なカスタマイズと育成方法がある。

この特徴を超えるアイデアはどうかな?
何でもいいよ。
思いついたらどんどんアウトプットすることが大切なんだ!

ぼくは機械的な育成はもう飽きたから
プレイヤーの遊び方が自然とキャラクターの成長に反映するシステムを考えているんだ。
自分の成長結果を行動と照らして「なるほど」と思えたら面白いでしょ!

キャラクターを他のプレイヤーが成長させてくれるのはどうかしら?
ソーシャルゲームで自分が遊んでない時に私のキャラを育ててくれてるの!
毎日のログインが楽しみになるわ!

ぼくもグングン成長するよ
お次は何ですか?
「戦略性や手応えのあるバトルシステム」
思考と判断の要素を上手に取り入れた、奥深いバトルシステムがある。

この特徴を超えるアイデアはどうかな?
あれ?少し疲れが出てきたかな?
どんどんひらめいてね!

えぇぇと💦
僕はバトルが苦手だから、探索と育成を重視して遊んでも進めるシステムにしたいです。
バトルが苦手でも他の事を極めればクリアできるんだ!

バトルはねえ、、私には難しいものばかりだから
もっと攻略のための促しとか仕掛けにさりげなく気づかせてほしいのよ。
上手に解法に導かれて「私うまい!」って思えるようにしたいわ。

おさむくんダイジョウブ?
「広大な世界と高い自由度」
プレイヤーの行動がゲーム世界に様々な影響を与える質の高い自由度がある。

さあ!これが最後だよ!
ラストスパート!
頭をフル回転させて!
この特徴を超えるアイデアを考えてみよう!

自由度!
僕は行った先々でその証を残したいんだ!
滞在時間や関わり合いで、次に訪れた時の自分の扱いが全然違うんだ!
良いことをしたら自分の像が出来てるとかね。

プレイヤーとマップの自由度が高いのなら次は環境ね!
物理法則とAIよ!
上手に取り入れれば、今までにない無限の攻略法があるゲームができるわ!

みんな頑張ったね!💦

売れるRPGの特徴を受けて「超えるアイデア」という事でみんなに頑張ってもらいました。
お疲れ様!
大切なのは自分のアイデアをきちんとアウトプットする事。
良いアイデアが急にひらめいた時には忘れずに記録しておきましょう。

RPGだけでもたくさんアイデア出たね

そうですね。
これは他のジャンルでも有効なアイデア出しの方法です。
パズルだったら
シンプルなルールにどうやって「新しい驚き」を加え中毒性を高めるか?
シミュレーションだったら
リアリティや戦略性をどう進化させてプレイヤーの想像を超える体験を生み出すか?
ストラテジーだったら
戦術の駆け引きにどう非対称性や新たな深みを出すか?
などです。

ジャンルごとに違って面白いですね!

おさむくん!

どのジャンルでも「既存を超えるアイデアを出す」考え方は同じなのね ❤

まさにその通り!
ジャンルごとの特徴を掴みそれを「どう超える」の視点は、これまでにないゲーム企画を生み出すための強力な手段のひとつなのです!
分析をアイデアへ! ゲーム企画のための実践的思考法

さあ!
ここまでは人気ゲームの分析をやってきました。
でもそれを単なる考察で終わらせてはダメなのです。
最後に分析を自分の企画に活かす具体的な考え方を2つ紹介します。
分析結果→ 考察 →再構築 をする
分析したゲームの「面白さ」を構成する部品を一つずつ取り出してみる。
操作感、キャラクター、ストーリー、ルール、レベルデザイン、BGM、UIなど。
取り出したそれぞれの部品が「なぜ」プレイヤーに支持されているのかを深く掘り下げてみる。
「簡単だから?」「カッコいいから?」「意外な展開があるから?」など、その理由や本質を考えてみます。
②で見えてきた「面白さの本質」を、自分のゲーム企画に応用できないかを考えてみる。
まねをするのではなく、他の要素と組み合わせたりして新しいアイデアとして組み立て直す。

要するに‥人気ゲームの良い部分を見極めて
上手に自分の企画に生かすってことですね
異なる要素を掛け合わせて再発想する
・RPGの「成長の喜び」
・パズルゲームの「連鎖の爽快感」
・アクションゲームの「操作する気持ちよさ」
・シミュレーションゲームの「自由な創造」
などジャンル毎の「これは面白い!」という成功要素を抜き出す。
抜き出した要素を自由に組み合わせてみる。
・「RPGの成長要素」と「パズルゲームの爽快感」を掛け合わせたら?
・「シミュレーションのリアルさ」と「アクションの操作感」を融合させたら?

要素を組み合わせるのか~
思いもしない結果が出るかもね

他にもこんな事をするといいですよ!
ニーズの深掘りをしてみる
分析したゲームのターゲットユーザー層が
「ゲームに何を求めているのか?」
「どんな体験をしたいのか?」を具体的に想像してみる。
潜在的なニーズが見えて来て新しい切り口が見つかるかも。
フィードバックの収集
実際に誰かに自分のアイデアを聞いてもらい、率直な感想を聞いてみる。
「面白い?」「面白くない?」「どうすればもっと良い?」などの客観的な意見を参考に軌道修正が出来る。
磨き上げる
これまでに得たフィードバックを基に、アイデアを改善・洗練させる。
「アイデア→検証→改善」のサイクルを繰り返してアイデアを磨き上げ、企画の完成度を高くする。

これらの思考法を実践することで
人気ゲームの分析結果が単なる知識じゃなく
具体性のある魅力的なアイデアを生むのです。

売れてるゲームを分析すると
ただ漠然とアイデアを考えている時よりも
色んな気づきもあるのはたしか
人気ゲーム分析で企画力UP!ゲーム企画術 まとめ

さて、今回は人気ゲームの共通要素から、ジャンル別の特徴
そして分析をアイデアに繋げる実践的な思考法までをご紹介しました。

売れてるゲームにはちゃんと理由があるのだなと、、
それを知ることが自分の企画を作るヒントになるのだなと、、
そう思ったです。

その通り!
闇雲に考えるのではなく、成功している事例を深く掘り下げ
なぜそれが面白いのか? を探求する。
そしてその本質を自分のアイデアと掛け合わせて新たな可能性を探ってみる。

マネするんじゃなくて、良いところを分解して
自分の色で再構築するってことだね。

素晴らしいまとめです!
分析はあくまでスタート地点。
そこから得た気づきを元に、自分だけのユニークなアイデアを生み出す!
そして磨き上げていくプロセスこそが企画力を高める鍵になるのです。

なんだか、ゲームを見る目が変わってきた!

分析によって生まれたアイデアは、あなたの企画の素晴らしい種となります。
そして次回はその大切なアイデアをしっかりと形にし、魅力的に伝えるための
「ゲーム企画書の書き方」についてご紹介します。
今回の学びを活かし、ぜひ次回の企画書作成にも挑戦してみてください。
ゲーム企画者になろう 3
第2回 ゲーム企画アイデアは日常に!発想のヒント
おわり