
映画の世界では、登場人物の小道具がキャラクターや世界観を表現する重要な要素です。
特に腕時計は、単なる時刻表示を超え、個性や状況、時代の空気感を伝える決定的な役割を担います。
数あるブランドの中で、今回は日本のカシオが生んだ名作腕時計に注目します。
その機能性、デザイン、手頃な価格からカシオの時計は多くの映画でリアリティや親近感を演出するために採用されてきました。
この記事では、数ある作品の中から、特に印象的な形で映画に登場し、観る者の記憶に刻まれたカシオの腕時計を5つピックアップしてご紹介します。

あの名作で輝いたモデルたちを
映画のワンシーンと共に振り返ってみましょう。

映画で使われたカシオウォッチだよ
1. 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ カシオ CA-50



タイムトラベルという斬新なテーマで世界中を熱狂させたSFアドベンチャーの金字塔「バック・トゥ・ザ・フューチャー」主人公マーティ・マクフライが愛用していたのが、カシオのカリキュレーターウォッチ、CA-50です。

液晶画面の下に搭載された電卓機能は、当時の最新技術を感じさせ、未来への憧れを抱かせるアイテムでした。
タイムスリップした1955年で、まだインターネットも携帯電話もない時代において、指先で計算ができるこの腕時計は、まさに未来から来た証。

マーティのどこかテクノロジー好きで、少し周りとは違うキャラクターを印象づけるのに一役買っています。
レトロフューチャーなデザインは、今見ても新鮮な魅力を放っています。

電卓時計は理屈を超えたカッコよさがあるぞ
2.「スピード」 カシオ G-SHOCK DW5600C-1V


ノンストップアクションで観る者を釘付けにした「スピード」
暴走するバスの中で活躍するLAPD SWAT隊員、ジャック・トラヴェンを演じたキアヌ・リーブスが着用していたのが、カシオのG-SHOCK DW-5600です。

シンプルながらタフネスを極めたスクエアデザインのDW-5600は、過酷な状況下で任務を遂行するジャックの相棒として、その堅牢さと信頼性を印象づけました。この映画での登場をきっかけに、DW-5600は「スピードモデル」という愛称で呼ばれるようになり、G-SHOCKの代名詞的なモデルの一つとなりました。まさに、映画が腕時計のニックネームを生んだ好例と言えるでしょう。

午前11時までに370万ドルの支払いを要求されたトラヴェン(キアヌ・リーブス)
すぐに時刻を確認すると、G-SHOCKは8:05を表示。
一瞬のカットなのでほぼ気付かれなかったと思いますが
実はこれ、アラームモードなのです。
左上にALの文字が‥
DW-5600シリーズの魅力は、単なる「映画に登場したモデル」に留まりません。
カシオはこのアイコニックなデザインをベースに、時代と共に進化を遂げてきました。
現在では、ソーラー充電と電波受信機能を備え、実用性を高めた「GW-M5610」や「GW-B5600」といったモデルが人気です。


スマートフォン連携機能を持つモデルも登場し、さらなる利便性を追求しています。
また、フルメタルケースを採用した「GMW-B5000」シリーズは、DW-5600の原点であるスクエアデザインを踏襲しつつ、上質さと重厚感を兼ね備え、大人のG-SHOCKとして新たなファン層を獲得しています。



40年近く前のデザインが、今も第一線で人気があるなんてホントすごい!
3.「ミッション:インポッシブル」 カシオ DW-290-1


不可能と思われるミッションに挑むスパイたちの活躍を描く人気シリーズ「ミッション:インポッシブル」の1作目で
トム・クルーズ演じる主人公イーサン・ハントが着用していたのが、カシオのDW-290-1です。

G-SHOCKのようなタフな雰囲気を持つこのモデルは、イーサンのアクロバティックなアクションシーンや緊迫した状況下でしっかりと時を刻み続けます。
その独特な六角形のベゼルデザインは、見る者に強い印象を与え、映画のスリリングな展開にリアルな質感を加えていました。
派手さはありませんが、実用性とタフさを感じさせるこの時計は、プロフェッショナルなスパイであるイーサンにぴったりの選択でした。
イーサン(トム・クルーズ)とCASIOウォッチの競演は一作目だけではありません。



DW-290-1は、分類的にはチプカシなんだよね。
しかもまだ入手可能だなんて‥‥かうか。。
4. 「エイリアン」 カシオ F-100 (カスタムモデル)


SFホラーの金字塔として今なお語り継がれる「エイリアン」。宇宙貨物船ノストロモ号の航海士エレン・リプリーを演じたシガニー・ウィーバーが着用していたのは、カシオのデジタルウォッチF-100を二つ組み合わせ、カスタムされたと思しきユニークなモデルです。


近未来的なデザインのF-100を二連装するという斬新なアイデアは、閉鎖された宇宙船という極限状態でのリプリーの自立した強さを表現しているようにも見えます。
情報端末としての役割も兼ねていたかのようなその姿は、単なる腕時計を超えた存在感を放ち、映画のSF的な世界観をより一層引き立てていました。

レトロで未来的なF-100が、A100シリーズとして復刻しました!
当時の魅力をそのままに、現代の技術でアップデートされたその姿は、多くのファンを喜ばせています。






A100シリーズでエイリアンカスタムしてるサイトもあるね
5. 「フライトゲーム」 カシオ Wave Ceptor WV58DA-1AV


高度4万フィート上空の航空機内で発生した連続殺人の謎を追うサスペンスアクション
「フライトゲーム」
主人公である航空保安官ビル・マークスを演じたリーアム・ニーソンが着用していたのは、カシオの電波ソーラー腕時計
Wave Ceptor WV58DA-1AVです。


タイマーをセットする際に登場する「WV58DA-1AV」
絶体絶命の状況下でタイムリミットが迫る中、常に正確な時刻を示すこの時計は、主人公の任務遂行にとって不可欠なツールであり、そのプロフェッショナルな姿勢を際立たせていました。
過酷な状況にも耐えうる機能性と、落ち着いたメタルバンドのデザインが、孤独な戦いを挑むビルのキャラクターに見事にマッチしています。

一瞬のタイマー20分セットは映画ならではの早わざ
まとめ
カシオの腕時計は様々な映画やドラマに登場し、ストーリーやキャラクターに彩りを加えてきました。
電卓付きのユニークなモデルから、絶対的なタフネスを誇るG-SHOCK、そして実用的なデジタルウォッチまで、カシオの多様なラインナップは、フィクションの世界においてもその存在感を示しています。
これらの腕時計たちは、単に時間を表示する道具としてだけでなく、登場人物の置かれた状況やパーソナリティを表現する重要なアイコンとして機能しています。
次に映画を観る際には、ぜひ登場人物の腕元にも注目してみてください。
思わぬ名作腕時計が、あなたを作品世界へより深く誘ってくれるかもしれません。
そして、その中には、きっとカシオの腕時計が輝いていることでしょう。

カシオウォッチの個性とタフなイメージが主人公像をより引き立てるんですよね。

映画の小道具として、丈夫で個性的で値段も張らないから、重宝されたはず
名機ばっかりカシオさんありがとう!